オイストラフの曲を収録したpodcastを探しました。下のリンクです。他にも珍しい曲を収めたエピソードと称する番組がいくつかあり,全部聴くのに10時間ほどかゝる番組集となってます。めったに聴けない78回転の音源や歌の伴奏などかなりの高音質で楽しめます。ナレーションはたぶん音声をアインシュタイン風に加工したものか,地声としたらマイルス・デイヴィスかとつっこみたくなる男声です。初めは不気味ですが,2時間も聴いていると意外に慣れます。
年代的にはどう考えても著作権は切れている……だけでなくもしかしたら音源自体を持っていると疑いたくなるようなレアなものが多く,オイストラフの場合はマックス・レーガーの『プレリュードとフーガ』のフーガ部分だけといった収録。無伴奏のアンコール・ピースで,1970年シンシナティーでのライブ音源です。(著作権切れてないじゃん!)
全部書くとPrelude and Fugue in d, Op. 131a No.2 : ii Con motoで,10枚組のオイストラフ室内楽全集にはなぜか1楽章のみ収録され,podcastされた2楽章はここにはありません。
同曲はGREAT ARTISTS IN MOSCOW CONSERVATOIREなるアルバムに収録されていますが,シンシナティーでの放送音源はCD化されてなさそうです。
音質も1951年のモスクワ音楽院/大ホールよりも,1970年シンシナティーのほうが当然素晴らしく,モノラル放送のエア・チェックかもしれません。放送マスターという感じではなさそうでpodcast向きにMP3になってしまっているので,収録されている拍手などは一種のジャギーっぽい音になってますが音楽部分は良好です。